コラム

 

人材育成の基本方針の立て方

2020年2月11日

黒革の手帳の写真
人材育成の基本方針を立てることは、従業員や管理職者に進むべき方向を示したり、会社の理念を世間にアピールしたりすることに繋がります。
ここでは、人材育成の基本方針の立て方や、基本方針に合わせて具体的にどういった育成の仕組み、評価制度を設ければ良いのかをご紹介します。

人材育成の基本方針とは

人材育成の基本方針とは、時代の背景や会社の理念などに合わせて、従業員をどのような人物に育成するのか、どのような能力を備えさせるのかといった育成の方向性を、示したものです。基本方針には、5年計画や10年計画というように、期間に制限を付けた上で目標を設定することもあります。
具体的によく掲げられる方針としては、自主性や自発性などを持ち合わせた「自分で考え行動することのできる人物」、専門性の高い知識や技術力を持つ「専門的知識を豊富に有するスペシャリスト」といったものです。
また、企業によっては、人材育成の基本方針の中に、階層(役職)ごとに必要な能力を含めるようなこともあります。

人材育成の基本方針を立てる意味

人材育成の基本方針で掲げた内容と、実際の従業員の人物像を近づけ、目標を達成させるためには、人材育成を行う目的を明確にする必要があります。人材育成の基本方針を立てる目的には、次のようなものがあります。
従業員のモチベーションを高める
目的が明確になることで、自分自身のやるべきことが見え、意識改革のきっかけとなります。
従業員が同じ方向に進むことができる
目標があることで、従業員の一人ひとりがどの方向に、どのように進むべきかわかるようになります。
従業員の評価基準ができる
目標を掲げることで、従業員の習熟度やスキルを容易に計ることができ、評価しやすくなります。

人材育成の基本方針を達成する仕組みを作る

人材育成の基本方針を立てる際は、その内容をただ周知するだけでなく、従業員に行動を起こしてもらえるような仕組みを作ることが大切です。従業員に人材育成の基本方針に沿った行動をしてもらうために、最も取り組みやすい方法としては、基本方針に沿った内容の研修を行うということがあります。
人材育成は新入社員に対してだけではなく、すべての従業員に向けて実施することが大切です。そのため、従業員のスキルや階層に応じた育成が必要となりますが、その代表的な方法は次の3つです。
職場研修(ON The Job Training)
配属先などで、実際の職務を通じて、職務遂行に必要なスキルを身に付けさせる方法です。
業務外研修(OFF The Job Training)
社内での集合研修や、研修機関が実施する研修に参加させる方法です。
自己啓発(Self -Development)
資格取得にかかる費用の補助や、外国語を学ぶための費用を負担するなど、従業員のスキルアップをサポートする方法です。

従業員を評価する仕組みを作る

従業員を評価して評価内容をフィードバックすることも、人材育成に欠かせない要素です。正当な評価は従業員のモチベーションの向上に役立ち、評価内容のフィードバックは、今後何をどのように進めれば良いのかという方向を定めるために役立ちます。
人事育成の基本方針で目標や目的が明確に示されることで、従業員の評価も単なる目標達成率だけではなく、目標に近づくための過程を評価対象とすることが可能になります。従業員のやる気をアップさせるためにも、評価をする際は、目標達成のためのプロセスにも焦点を当てると良いでしょう。
人材育成の基本方針を立てることで、従業員のモチベーションを向上させることができ、最終的には会社全体の業績アップにも繋がっていきます。基本方針の立て方は外部研修で学ぶこともできるため、専門家のコンサルテーションを受けることを検討してみてはいかがでしょうか。人材育成の基本方針の立て方についてお悩みの方は、一度当社までご相談ください。
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