2020年3月4日
企業の業績を上げるためには社員の意識改革が必要ですが、その方法のひとつとして、管理職者によるコーチングがあります。
ここでは、管理職者の方向けに、コーチングについてご説明します。
コーチングとは何か?
コーチングは、コーチングを受ける人(クライアント)と行う人(コーチ)との間で繰り広げられる会話の中で、質問型のコミュニケーションを使いクライアントが目標を達成するために必要な行動を自ら選択する事を促す「自律性」や「自主性」を高めていく手法です。
コーチはクライアントの能力を引き出し、目標を達成できるレベルにまで高めていく役割を担いますが、必ずしもクライアントが身に付けようとしている専門知識を有する必要はありません。しかしながら、ビジネスの場では管理職者がコーチングを学ぶことは、社員の意識改革のために必要です。
企業内でコーチングを行うメリット
例えば、個人競技のスポーツ選手は、自分自身でコーチを付けコーチングを受けることによって自身の能力を高めていきますが、そのために多大なる費用も負担しています。
しかし、企業内であれば、1人のコーチが、業務の一環として複数の部下に対しコーチングすることができるので、コーチングにかかる費用を抑えて、社員の意識改革を進められるのです。
また、これまでは上位者が指示を出す「トップダウン式」や、下位者が意見を出しあって物事を決める「ボトムアップ式」といった管理方法で、企業全体の舵取りを行うことが多くありました。
しかし、トップダウン式では社員の考える力を伸ばすことができず、結果として社員の流出を防げなかったり、ボトムアップ式では社員がまとまらず、責任の押し付け合いになったりしやすいというデメリットがあるでしょう。
それに対し、コーチングは自主性を高める方法なので、社員が「誰かにやらされている」と感じることがなくなり、トップダウン式やボトムアップ式のデメリットがありません。
コーチングを学ぶには独学より研修
企業内で行うコーチングは、管理職者が自分の仕事を進めながら部下の伴走者となって動かなければならず、その負担は決して少なくはありません。管理職者が慌ただしくゆとりのない状態では、部下も管理職者とうまくコミュニケーションが取れず、コーチングは失敗となってしまうでしょう。
また、コーチングを行うためには、管理職者がその手法について学ぶ必要があります。コーチングを学ぶ方法として一番手軽なのは、本を読んで独学で勉強をするということです。コーチングに関する書籍は書店にたくさんあり、管理職者は書籍からコーチングの手法を学ぶことができます。
しかし、この方法では時間がかかるため後回しになりがちですし、また、コーチングの知識は学べても実践で活かすことは困難です。そこで、おすすめしたいのが、業務の一環としてコーチングの研修を受けることです。
コーチングはコミュニケーションによって、クライアントの意識を高めるものですから、人対人で行われる研修で学ぶことに、大きな意味があります。また、業務に研修を組み込むことで、管理職者自身がコーチングを学ぶための時間確保も確実にできるため、独学よりも早くコーチング技術を身に付けやすいでしょう。
コーチングは社員の意識改革に有効な方法ですが、それが成功するか否かはコーチングを行う管理職者のスキルにかかっています。管理職者の方は、コーチングを効率的に行うために、研修によってそのスキルを身に付けてはいかがでしょうか。コーチングについて学びたいという方は、一度当社までご相談ください。
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