コラム

 

企業によくある人材育成の課題と解決策

2020年2月26日

グラフを持つ男性の写真
企業にとって最も重要な資産のひとつは、そこで働く「人」です。日本国内の経済が低迷している現代では、特に企業の基礎体力向上が大切とされていて、そのためには、基礎体力の源となる「人」を育てることが不可欠だと考えられています。
しかしながら、人を育成し、企業の基礎体力を向上させるのは簡単ではありません。ここでは、企業における人材育成の課題とその解決策についてご説明します。

社員のスキルが伸びない

人材育成を積極的に行っているものの、社員のスキルが一向に伸びないという場合は、その方法が誤っている可能性が考えられます。
例えば、今現在リーダーとして職場を引っ張っていかなくてはならない立場の社員と、今後リーダーとして職場を引っ張ることになる社員とでは、学ばせるべきことは異なります。両者に同じ教育ではいけません。
個人の能力や現場で求められるスキルなど、人や現場に合わせて、育成方法を変えることが求められます。
そして、スキルが伸びないのはその社員に原因があるのか、それとも職場環境に問題があるのかなど、その要因を早急に見極めて改善しましょう。

古い考えから脱却できない

人材育成をする上で大きな障害となるのが、旧態依然とした古い価値観や発想です。新しい発想や形式にとらわれない自由なアイデアを否定したり、過去の成功体験や古くからの仕事の仕方を引きずっていたりしては、組織が発展していくことはできません。
時代の流れや、会社の規模、そこで働く人たちが変われば、仕事に対する取り組み方や戦略も変わってきて当然で、それに応じた人材を育てていく必要があるからです。
特に、管理職の人間が古い考えから脱却できていない場合は、課員に及ぼす影響も大きくなりますから、価値観の変革が急務となるでしょう。いつまでも古いやり方では勝負できないことをきちんと教えましょう。

受け身になっている

上司の指示待ち、上司とコミュニケーションを積極的に取らない、上司に言われたことしかやらないといった受け身体質の社員が、経営者を悩ませています。
積極的に仕事をしないのに、権利ばかりを主張する社員が増加すれば、その分会社側は余分な労力や金銭、時間を費やすことになるため、この問題に関しては早急な対応が必要となってきます。
受け身体質である社員自身の教育はもちろんですが、そういった社員の上司や管理者の指示の出し方を改善することも重要です。
分からないことを確認する方法や自分で仕事を作る方法など、社員を受け身体質から脱却させるための具体的な方法を伝えることが大切です。
人材育成がその社員に合った方法で行われた場合、そこに投資した時間やコストは決して無駄になることはありません。経済状況が不安定な日本において、人材育成は後手に回してはいけない、最重要項目であると理解しておくことが大切です。
人材育成が上手く機能していないと感じられる場合、何が課題であるかを明確にし、社員や組織に合った教育を取り入れる事が重要です。
内部の課題抽出や把握をするには、自身では分からない客観的な意見を吸い上げる為に、外部に依頼する事が非常に有効です。当社では様々な業種や課題に特化した約100名の講師が在籍しており、企業様毎に異なる課題の抽出から、最適な研修メニューをご用意させて頂いております。
是非これを機会に、現状の人材育成の振り返りや見直しをされてみてはいかがでしょうか?お困りごとがあればいつでも気軽にご相談下さい。
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