2020年1月9日
社員研修の計画を立てるときのポイントは、直近で必要になることだけを研修に盛り込むのではなく、現状と中長期的経営課題との差を埋めるような研修内容にするということです。
ここでは、社員研修の計画をする際にヒントとなる、研修の実施時期や目的の設定、評価方法などについてご紹介します
研修の目的となるものを考える
研修は経営課題に合わせて組み立てていくものですが、おおまかな研修目的として次のようなことが挙げられます。
社員のマナー向上
社会人として必要なマナーを身に付けさせます。また、お客様に失礼のない態度をとれるようにすることで、クレーム防止やサービスの向上に繋げます。
営業力の向上
営業マンの営業力を向上させることで、売上アップを目指します。また、リピーターを増やすことができる営業力を身に付けさせることで、業績の安定を図ります。
管理者に対する人材育成力の強化
社員の早期自立や人材の流出を防止する効果が期待できます。
また、研修後にはフォローアップ研修を設け、研修目的が達成できているかどうかを確認しながら、新たな課題の抽出や、その課題への対応を行うことも大切です。
各種研修の内容と実施するタイミング
経営課題から研修の目的を定めた後は、どのようなタイミングでどのような内容の研修を行うかを検討します。
また、研修の実施期間については、閑散期に行う方法もありますが、情報セキュリティ研修のように、突発的に実施が必要な研修もあれば、新入社員を主な対象として、定期的に行う必要がある研修もあるので、フレキシブルな対応も必要です。以下で、研修の種類をいくつかご紹介します。
内定者研修
内定者が入社するまでの間において、内定者同士の交流を深めるきっかけを与えたり、社会人としての心構えや入社後の仕事内容を伝えたりする研修です。内定者が抱える不安を取り除き、自信を持たせることを主な目的としています。研修開始時期は、10月頃からが多いでしょう。
新入社員研修
社会人としての心構えのほか、組織概要や部署ごとの役割、就業規則に関する説明など、仕事をする上で必要な情報を共有します。研修期間は配属先でのOJTも含めて、数カ月から1年が多いですが、企業により差があります。
営業研修
営業担当者を対象とした研修で、見込み客の発見からアフターケアにまで役立つマナーやコミュニケーション能力、クレーム対応力の向上を目的としています。座学やロールプレイングなどを通じて実施することで、売上アップに繋げます。
管理職研修
パワーハラスメントの防止や部下のモチベーションアップなど、社員の育成方法について事例を挙げて紹介したり、業務管理の手法を伝えたりすることで、人材の流出防止および業績アップを図ります。
管理者研修は対象者が昇格したタイミングや、年に1回程度の頻度で定期的に行う企業が多くなっています。
研修目的を達成するための効果測定
研修は1度実施しただけでは効果が薄く、目的が達成されないまま時間が経過してしまうこともあります。その為、研修を計画する段階で、行動変容を盛り込んだものとする事。また、研修後には効果測定を実施し、再度研修を行うなどして、長期的に複数回の研修を重ねる事が、より効果的です。
広く実施されている効果測定の中には、研修後のアンケートやテストがありますが、ほかにも追跡調査を行い研修内容がどれだけ活用されたか、それによって成果を上げることができたかなどを研修対象者から聞き取るといった方法もあります。いずれにしても、研修前後の実績をフィードバックすることが大切でしょう。
社員研修計画において大切なのは、目的を明確にすることと実施するタイミングを逃さないことです。また、研修の中には、すべての業務の基盤となるような重要な要素も含まれているので、社内研修だけではなく、プロが行う社外研修の実施もおすすめします。
外部研修を検討する際には、専門家が集まる当社にぜひご相談ください。
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