2020年2月10日
研修を行う際に大事なのが、実務で役立つ内容になるようなスケジュールを立てることです。
このスケジュールを上手く立てられないと、現場で役に立たないものになってしまったり、経営層が求めるものとは違う方向に進んでしまったりする恐れがあります。
今回は、研修スケジュールを考えるポイントについてご説明します。
研修スケジュールを立てる必要性とは?
研修は限られた時間と予算の中で、現場で役立つことを考える必要があります。また、研修も業務の一環ですから、短時間でより高い成果を上げることが期待されるでしょう。
そこで重要なのが、研修スケジュールの立て方です。よくやりがちなのが、短い時間に色んな内容を詰め込んでしまうこと。
研修で学ぶ内容は、あまりに幅広くしてしまうと概要だけしか学ぶことができず、実務で使えるレベルの内容にまで落とし込めなくなってしまう恐れがあります。そのため、研修時間に合わせた、現場で使えるような内容に絞ることが望ましいでしょう。
しかし、研修の内容を現場の社員以外が決める場合、現場で役立つ内容はどのようなものなのか、きちんと把握することは難しいかもしれません。
また、研修は研修を受ける人のために用意されているプログラムのように感じられることもありますが、実際には会社の方針を周知させ、現場の期待に応じられる能力を備えるためのものでもあります。
研修スケジュールや研修の内容は、多方面からの期待に応じられるよう、経営層と現場両方の意見を聞きながら決めていくことが大切です。
研修スケジュールを立てるときの考え方
研修スケジュールを立てる前に、次のことを確認するようにしましょう。
人材育成の基本方針
会社が従業員に求める能力を確認し、それに沿う研修カリキュラムを展開するようにします。
研修に使える予算
内部研修や外部研修問わず、研修に充てられた予算を確認します。
研修中に習得させること
研修で何をどこまで覚える必要があるのか、期待される成果をまとめます。
研修にかけられる期間
入社から現場に入るまでの期間が、どれくらいあるのかを確認します。
効果的な研修スケジュールを立てるコツ
研修スケジュールを立てるときには、経営層と現場担当者、人事担当者などの声を聞きまとめる必要がありますが、まず行いたいのは、従来の研修に対する問題点の洗い出しです。
例えば、研修対象者が、研修を受けた結果、現場や会社が求める人物像にどれだけ近づくことができたか、ということや研修対象者本人が感じた研修の不具合を探ります。
そして、再度、経営層に研修対象者に求める期待や会社のビジョンを確認し、管理職者から現場に求めている能力をヒアリングし、最後に人事担当者が過不足ないかの最終確認を行います。
研修は、最初に1カ月や6カ月など、まとまった期間に実施することが多くありますが、研修成果を見直したり、重要事項を再確認したりするためにも、フォローアップ研修を用意することが大切です。研修スケジュールを立てるときには、このフォローアップ研修も忘れずに組み込むようにしましょう。
研修スケジュール
を立てる際は、さまざまな方面から意見を聞きながら、現場にとっても会社にとっても、役に立つ内容にするようにしましょう。
また、研修のスケジュールを立てたり、内容を考えたりすることは難しいと感じる場合は、専門業者にお願いするのもひとつの手です。研修スケジュールや、研修の内容についてお悩みの方は、当社までぜひご相談ください。
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