コラム

 

OJT教育担当者必見 コツを掴んで『意味がないOJT』から脱却しましょう

2020年7月1日

現場に即した力を身に付けられるOJTは、多くの企業で取り入れられている教育方法のひとつですが、指導が上手くいくかどうかは、仕組みと担当者にかかっています。
そこで、今回はOJT研修を成功させるコツをご紹介します。
OJT is a good way to sucess

多くの企業で実施されているOJT研修とは

OJT研修のOJTとは「On the Job Training」の略語で、日々の業務の中で行う実践型の指導を指します。実施に当たっては、外部講師に依頼する場合と、社内トレーナーが行う場合があります。
社内トレーナーによるOJTでは、わかりやすい教育の仕組みと担当者の指導力が重要になってきます。日々の業務を問題なく遂行している人であっても、指導者として活躍できるかどうかは別問題なのです。OJTを成功させるには、企業がしっかりと教育に関する仕組みや、社内トレーナーをつくることが必要です。

OJT研修のメリット

一般論や基礎知識は集合(Off-JT)研修で効率よく学ぶことが出来るでしょう。一方で、その知識を活かし、実践のスキル(技術)として習得するには、現場でOJT研修を行う方が効果的でしょう。業務については、見たり聞いたりするだけでなく、現場で実務をこなしながらの方が、理解が深まり身につきやすいからです。加えて、特別に研修の場を設ける必要がないことから、時間や研修費用といった様々なコストを抑えることができます。
すなわちOJT研修は、受ける側にとっては、業務の理解度を深められるというメリットがあり、会社側にはコストを抑えられるメリットがあるのです。

OJT研修をより効果的に行なうには

OJT研修の効果を最大限に出すためのポイントは、
①教える内容と業務手順を明確にする
②スケジュール(期限)を決める
③社内トレーナーを決め、事前に教育する
④基礎知識は事前に共有しておく
⑤評価基準をつくる
の5点です。それぞれを具体的に見ていきましょう。

①教える内容と業務手順を明確にする

OJT研修では何を教えるか、どう行うかといったことが明確になっていなければうまくいきません。「場当たり的では意味がない」ということです。集合教育(Off-JT)と比較して、OJTは意味がないといわれるのはほとんどの場合、何をどう教えるか、そもそもどういった手順かということが標準化されておらず、人や時間によって教え方が異なってしまうことが原因です。また、場当たり的で、受講者も目的や意図を理解しないまま進むことが多く、学ぶ姿勢が醸成されません。OJTの担当トレーナーは、受講者に対して、何をどう教えるか、なぜそうするのか(意図)を具体的に明示しておきましょう。

②スケジュール(期限)を決める

教える内容と業務手順が明確になったら、次にOJTを終える期限を決めましょう。全体像をクリアにすることで、担当者も受講者も先が見え、前向きに取り組むことができます。具体的には、接客手順を2週間で学び、マスターするといった具合です。この時、OJT研修の担当者は自分だけがわかっているのではなく、受講者にも共有しておいてください。

③社内トレーナーを決め、事前に教育する

OJTだから職場にいって直属の先輩になる人が担当すればいい!と安易に考えることは厳禁です。前述の通り、良いプレーヤーが良い指導者かといえばそうではありません。指導をどう行えばよいか、会社が何を期待しているかを具体的に伝えておくことで効果を最大化することが出来ます。社内トレーナーの育成は外部の力を借りることも必要です。よりよい指導法を身に着けることで、結果的に担当者も受講者も学びやすい環境をつくることが出来ます。
例えば、ティーチングやコーチングといった教授法をはじめ
◆後輩との面談手法(1ON1)
◆良いところを褒める伸ばし方
◆モチベーションを引き上げる叱り方
などを知っておくことで、担当者も自信をもって、指導にあたれます。

④基礎知識は事前に共有しておく

OJTで知識、技術すべてを教えるのは難しく、逆に効率が悪いと考えてください。受講者には、事前に集合教育やマニュアルなどで基礎知識を学んでもらいましょう。そうすることで一旦、自分がインプットしたものを現場でスキルとして実施することで効率もあがり、成功体験を積みやすくなります。最近の若手傾向に合わせ、動画マニュアルなどを用いるのも有効です。

⑤評価基準をつくる

OJTでよくありがちなミスが担当トレーナーによって評価が違う(場合によっては教え方が違う場合もありますが、これは①を決めておくことでカバー)ということです。同じことをやって褒められたり、叱られたりということが起これば受講者は戸惑ってしまいます。結果的に現場で挑戦することが少なくなり、スキルとして定着しないのでは意味がありません。1人のトレーナーが担当するのであっても、人間ですから目線がぶれることもあります。OJTを適正に進めるためにも評価基準を作成すると進めやすいでしょう。

教える側にとっての教育でもあるOJT研修
人に指導するというのは難しいものです。OJTで社内トレーナーが後輩に指導するときには、きちんと意味付けまでを考えた上で指導する必要があります。これは担当者にとっても、今まで当たり前にこなしてきた業務を見直す良い機会になるでしょう。
今回はOJT研修の効果を引き出す為に、社内トレーナーの担当者に気を付けて頂きたいポイントを中心にご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
社内で取り組まれる際の参考となりましたら幸いです。
一方で社内トレーナーによるOJT研修を効果的にしようとすれば、それだけ担当者にかかる負担が大きくなってしまう事も事実です。社内トレーナー育成、直接のOJT共に効果を最大化する研修を提案します。実施の際には、ぜひ当社のプランをご検討ください。https://truth-human.com/price/

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