2020年1月20日
社員研修にはさまざまな種類がありますが、教育の内製化をはかるには講師役を務める社内トレーナーの存在が不可欠です。
社内トレーナーには業務についての知識だけではなく、講師としての指導力、内容の企画設計力も必要なため、社内研修を実施するのであれば、社内トレーナーの育成を行うことが重要になってきます。
今回は、社内で集合研修を行う際の研修担当者、社内トレーナーを育てるコツについてご紹介します。
社員研修を効果的に実施するには
社員育成のために、外部研修を取り入れる会社は多くあると思います。しかし、その内容が成果にどれくらい結び付いているか把握できているでしょうか。外部研修は一回やテーマで行うだけでは、実務に活かすのに不十分です。コンピュータやロボットは、外部から機能を付加することでたちまち性能が向上しますが、人は「インプット(学び)をアウトプット(実践)する」ことで、その能力を高めます。
そのため「学ぶ機会」と「実践していく期間」の双方を与えなければ、優秀な人材を育成することはできません。また、適正な内容を構築して研修を行い、そこで学んだことを実務上でも使えるように課題を提供することが必要です。
しかし、外部研修には「コストの負担」や「講師の実務経験不足」「講師との相性」など、企業には負担や懸念点が多いことも事実です。もし、社内研修を内製化することができれば、学んだ内容を実務で活かせるレベルになるまで、低コストでしっかりとフォローをすることができます。そのため、サービス業で課題となりやすい離職率の低減や、スタッフのモチベーション、また業績アップに繋げることが可能になるでしょう。
社内トレーナーを育成するメリット
研修を内製化するための社内トレーナーを育成することには多くのメリットがあります。まず挙げられるのが、実務に直結する教育や、研修ができるようになるということです。外部のインストラクターではなく、組織風土や社内事情に精通している内部の社員が指導することで、一般論や考え方だけでなく、その会社の実務に直接的に役立つ内容を教えることも可能になります。もちろん受講生も顔見知りや、尊敬する上司、先輩社員に指導されることを嬉しく感じる人もいるでしょう。そのため、業績に結び付くような内容も研修することが可能です。
また、リーダーシップを発揮する場ができるということもメリットです。リーダーとなりうる社員を社内トレーナーとして育成することで、指導に対する自信や仕事のやりがいを感じ、モチベーションをアップすることができます。責任感も生まれるため、リーダー社員の更なる成長も望めます。
そして、このような研修を行うことで、営業、販売、接客など、エンドユーザーと直接向かい合うスタッフも魅力が引き出され、企業の活性化に繋げることができます。
優秀な社内トレーナーを育成するコツ
優秀な社内トレーナーを育て、教育を内製化するためには、どのような能力が求められるかを知る必要があるでしょう。
まず、社内トレーナーは自分自身が業務を熟知し、問題点を洗い出したり、会社理解、上司の要望を押さえていることが必要です。単に業務内容を伝えるだけではなく、経験から得た知識を研修に取り入れることが大切です。
また、社内トレーナーは受講者と良好な関係を築くことも大切です。研修時の指導だけでなく、日頃から受講者に寄り添うことで、仕事の悩みも聞き出しやすくなりますし、スムーズに研修が進みやすいでしょう。
受講者の能力や業務特性にあった研修を企画設計することも、受講者にとって学びを活かすための必要な要素です。受講者は何が得意で、何が苦手なのか、しっかりとコミュニケーションを図りながら把握すると良いでしょう。
社内トレーナーを外部講師に依頼して育成する
社内トレーナーにとって必要な企画設計、そして適正に指導するデリバリー能力を、外部研修で習得させることも可能です。外部研修は全社員に向けて行うと、費用がかかりますし非効率になってしまうかもしれません。しかし、社内トレーナーが外部講師から必要な指導を受け、その能力を身に付ければ、全社員対象の教育は社内トレーナーが中心となって研修を進めることができるでしょう。そのため、効率良く研修を実施することが可能になります。
優秀な社内トレーナーの育成は、会社へ継続的に利益をもたらします。当社では社内トレーナーの育成に、認定資格に基づくインストラクターの養成講座をご用意しております。無料説明会もご用意しておりますので、ご興味のある方は、一度当社までご相談ください。
この記事を読まれている方に・・・
● 教育担当者(企画設計~実践指導編)研修
● ティーチングスキル研修
がお勧めです。オリジナルプログラムを提案致します。お問い合わせ下さい。